【隠語】


ギャル言葉が一般に認知されて、もうどれくらいになるだろう。
はじめはたぶん、ギャルの特定の仲間内だけで通じる
【隠語】 もしくは 【合い言葉】 のような物だったのではないか。


それがメディアで取り上げられるようになり、
言葉の不可解さが不快を感じさせつつも、もの珍しさも伴って、
今では、ギャル言葉はいっぱしの言葉のカテゴリーの1つと認識されている
と言っても過言ではないのではないか。


今もなおギャル言葉は進化を続けているようだし、
更にギャル文字という、文字もそのグループでしか通用しないのではないか
と思われる 【暗号】 めいたものも存在するらしい。


自分はこのグループに存在し、グループ内での強い結束力の証として、
【合い言葉】 や 【暗号】 といった特別な意識。
創造力をも生み出すのだから、そのエネルギーは計り知れない。


ネットの世界でも、【隠語】 もしくは 【合い言葉】 と感じるものがある。
いわゆる2チャンネルが発祥の言葉。


【クレクレ厨】 や 【パド厨】 などの 【厨】。
(汗 や (爆 などの気持ちや状態を表すもの。
晒す や 炎上 。。。


最初は2チャンネルで会話する人たちが、自分たちの間で通じさえすれればいい事、
として、何気なく使っていたのではないか?


しかしそれが、
他者よりも『少し違うんだぞ』 とか 『ちょっと玄人っぽい』 というような優越感で
2チャンネルの外で使う人が出てきて、
さらに、ネットでは2チャンネルの用語も理解していないとダメな雰囲気にまで達した。
と考えられなくはないか。


ネットで会話をする時は、ネット用語で。
ギャルの間では、ギャル用語で。


その組織組織で、言葉を使い分けようと思わせる原動力は何であろう?
帰属意識? それとも、その社会のルール?


誰が編み出したかが重要視されず、
いかに固い結束であるかが問われている様に感じる。
著作権より、協調や共有が優先される世界観。
稀有で興味深い。