見えないものを語る難しさ


『自分の記事にリンクを貼る』というと、

  1. 引用元や参考記事元などHTMLファイルにリンクを作る場合
  2. 外部のサーバー(ホームページ)の画像を呼び出して自分のホームページ上で表示させる場合
どちらもいわゆる【直リンク】なんですよね。



実は、「【直リンク】はやっちゃダメ」という記事を見かけて、

「えっ。私、サイトや記事の紹介、引用した記事のURLを貼ってるよ。リンクと【直リンク】って、違うの?同じなの?」

と動揺したところから出発しました。



1.の場合は、ハイパーリンク<A>〜</A>のタグを使ってリンクを作ります。

しかし、2.の場合というのは、

<BODY>のタグの中で背景画像を呼び出したり、<IMG>のタグを使って画像を呼び出すことです。

どうやら巷で【直リンク】がサーバーの負荷を高めるので良くないというのは

この<BODY>のタグの中で背景画像を呼び出したり、<IMG>タグを使って画像を呼び出すことが画像の【直リンク】の問題らしいのです。



外部サーバーにあるGIF、JPG、PNGなどの画像を<IMG>のタグによって指定されるものは、

「直リンクをお断りします」と記されている場合、【直リンク】をしてはいけません。
なぜなら、

【直リンク】したサイトが起動するたびに、被リンク元のサーバーがリンクされた情報を転送する為に作業を強いられるからです。

これはサーバーの持ち主や、素材提供者にとっては想定外の状況です。

聞くところによると、想定しない直リンクによるデータ転送量は【直リンク】がない場合の1桁は軽く上がってしまうとか。



サーバーが予定の転送量より多い(負荷がかかる)状態になると、物理的にサーバーに無理がかかり、寿命も短くなります。

メンテナンスも追いつかなくなるでしょう。

【直リンク】を前提に提供するサービスなら、それに伴う負荷やメンテンス、コストの兼ね合いも見込んでいるでしょうから問題ないのでしょう。

しかし、「【直リンク】してください」と言われない限りは、画像の【直リンク】は迷惑な行為と受け止めてよさそうに思います。



ちなみに、外部サーバーにあるHTMLファイルを<A>〜</A>タグでリンク貼ることは、

被リンクサーバーには大きく負担をかけることは少ないらしいです。

ただ、無断リンクの問題や晒しの問題などさまざまな感情に関わってくるようなので、
やはり取り扱いには十分注意して貼りたいと思います。







そもそもサーバーに負荷って何でしょう。
  1. サーバーに一度にどれくらい入れるのかの太さの問題
  2. サーバーのハードディスクの容量の問題
  3. サーバーのハードディスクの数の問題
  4. サーバーとコンテンツのやり取りをするシステムの問題
1.から3.については太ければ、大きければ、数を増やせばという物理的な問題をクリアすれば解決の糸口は見えそうです。

しかし、物理的な問題と言うのはとかくコストの問題と比例します。

物を増やすのにはお金がかかるし、増えた物を置く場所にもお金がかかります。

また物が増えれば、メンテナンスや管理にも人が必要で、そこにもお金が必要です。
サービスを受ける側にしてみればきちんと整備してもらいたいところだろうと思いますが、サービスする側にどれだけ費用が注ぎ込めるのかは、ユーザーには決められません。



4.のシステムの問題も同様で、システムの改善にも、
  • ハイスペックの機械などの導入による物理的な改善
  • ソフト的なシステムの改善、メンテナンス
が考えられます。

そしてその導入には、やはりコストの問題が関わってきます。

ユーザーとしては早急に取り掛かって欲しい案件ですが、サービス提供側の思惑がどうなのであるかはつかめません。

コストの面からでも実際のサーバー状態というのは何にもつかめないのですが、
サーバーの数、大きさ、システムの内容など何一つユーザーにはわからないんですよね

(わかっちゃうのもどうかと思いますが)。







Yahoo!ブログの画像の取り扱いについて、私見*1



画像の直リンクをしてよいといわれていない限り、

ユーザーは、画像を自分のところからアップロードするという習慣を持つことが大事なのではないのかなと思います。

画像の投稿は、自分のブログからアップロードをするのが基本だというところをまず押さえる事が大事ではないかと思うからです。

Yahoo!ブログ - 使い方ガイド - 記事を投稿してみよう! - 画像を添付 でも
パソコンのローカルファイルをアップロードする方法しか掲載していないので、

こちらの方法が基本のように思えます。

また掲載できる画像の形式、1つのファイルにつきの上限、さらに1つの記事について掲載できる画像の容量もきちんと制限されます。
またYahoo! ヘルプ - Yahoo!ブログにおいて画像のURLを「[[img(」と「)]]」で囲むと記されてはいますが、

『非公開記事などでアップロードをした画像アドレスやユーザー間の直リンクアドレスを入れてください』と書いてあるところを見つけることができませんでした。

明確に記されていない以上、人によってさまざまな受け取り方ができるわけですが、
個人の勝手な解釈はあくまでも個人の解釈の域を出ることはないでしょう。



では画像のURLを「[[img(」と「)]]」で囲む機能はどうやって使うのかということになりますが、

どうしても画像のURLを「[[img(」と「)]]」で囲む機能を使いたい場合、

もう少し具体的な使い方と説明をカスタマーサービスに求めるか、

わからないのだから使わない、という選択肢しかないのではないのでしょうか?

つまり少なくとも現状の私の知識では、「[[img(」と「)]]」の機能を使う事はできません。

いくら簡単に使えるボタンが付いているからといって、Yahoo!ブログが推奨する正しい使い方がわからないのに、

勝手な自己解釈で使ってしまうわけにはいきませんよね。



Yahoo!ブログでデフォルトで直リンクの機能を使っているもの(名前アイコンやアバター)はOKなのに、ユーザー間では直リンはだめなのか?

あらかじめシステムに組み込まれて提供されている機能なら、開発者側も対応がしやすいと思いますが、

ユーザーが独断で「システムだってやってるんんだから、いいじゃない」という理屈が通るかどうか。
全システム、全サーバー構成その他諸々を知り尽くした上で行使するのなら、まだ説得力も出るかもしれませんけれど。



使ってもいいともダメとも書いていない機能だと、どうやら使ってしまいがちなYahoo!ブログ。

それだけデフォルトでできる機能が少ないことの表れでもあるのでしょう。

けれどベータ版で、現在のシステムのできをお試しして欲しいんですよね、きっと。


システムの穴を見つけて、ラッキーとばかりに音楽ファイルやフラッシュファイルを設置するテストまで望まれているのように思えないんですけどね。

お菓子や、化粧品のテスターをして会社に感想文を送るのに、

本来の機能だけを純粋に試した感想ではなく、色々な付加(負荷でもあるけど)実験や、アレンジパターンばかりだとしたら、開発者も困っちゃうだろうなぁと感じます。

なぜなら、ダメ部分の穴を更に拡げて叩き壊されたあげくに、とりあえず修復することに労力を割かれてるじゃないですか。

「それはそうと、基本はどうでした?」って聞きたくなると思うんですよ。

本来の実験のお役には立てているんでしょうか?

今の状況だと、『開発側の役に立っているかどうかなんて知りませーん。関係ありませーん』状態に見えるんですよ。







ただ、『〜は考えないことにする』や『〜であることを前提にしています』の元で進められるサーバーの負荷の問題や直リンクの議論や提案には、疑問視でいっぱいです。

学生の頃の物理や化学の問題じゃあるまいし、『考えないもの』や『無いもの』として繰り広げられる考察は、現実とは別次元の机上の空論だと考えるからです。



どんなに正論であったとしても、現実の空気や摩擦に触れたら通用しない理論など持ち出したら、意味がないとは思いませんか?

Yahoo!ブログというくくりでみたら1つのサーバと言える』と思うのは自由ですが、

身勝手な思い込みや想定を前提として話を進められるほど、Yahoo!ブログ全のシステム構成に詳しい方のお話を伺いたいです。

*1:「私の私見」と書いてしまっていたのですが恥ずかしいので直しました。06.04.23